予防歯科・歯を削らない、痛くない治療 さくま歯科医院 千葉船橋 下総中山の歯医者|下総中山駅徒歩2分

口腔外科

Subtitle

親知らず

顎骨がだんだん小さくなる傾向にある現代人は、歯の生えるスペースが小さくなり、第三大臼歯(親知らず)がちゃんと生えることができず、顎骨の中に埋ってしまっている埋伏歯(まいふくし)の状態になるケースが増えています。

埋伏歯の状態のままの親知らずは歯肉に炎症をひき起こしたり、かみ合わせの障害になったり、隣の歯へ虫歯など影響を及ぼすことがあります。

親知らず

写真は親知らずに接している第二大臼歯の像で、後ろの面に大きなむし歯があり、口の中で鏡をみてもこの位置のこの虫歯はみつからないことが多く、大きく穴が開いてきてから凍みたり、欠けたり、痛くなって気づきます。自覚症状が出たときにはこの位置のむし歯ですと大幅な切削や根管治療を要することが多いです。

親知らずのすべてに対して抜歯をおすすめすることはありませんが、抜歯しないでおく場合は定期的な画像撮影を行うなど、むし歯や歯周炎の有無の確認をする必要があります。

そして、埋伏歯の状態の親知らずや斜めに生えている親知らずの抜歯は、普通の抜歯と違って骨を削ったり、歯を分割したりしなくてはならず、口腔外科による適切な処置が必要になります。

当医院は口腔外科の経験を活かし、埋伏歯の適切な抜歯を行っております。親知らずなどの埋伏歯で気になる方はぜひご相談ください。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは無意識に生じることが多く、睡眠時は自分で意識的にやめることは困難です。癖だから、と甘く見てしまいがちですが、食いしばりは体重の数倍の力が歯に加わるともいわれ、過度の負担により歯周組織へダメージとなり歯周病を進行させてしまう因子となり得ます。また、や歯が割れてしまうこともあり、むし歯でもないのに大きな治療が必要となる場合があります。

さらに、歯ぎしりや食いしばりは歯だけではなく、肩こりやあごの疲れ、痛みなどの原因になることもあります。

食いしばりの治療は、まず意識すること。食いしばらないように意識的に確認することが大切です。一方歯ぎしりは、喫煙、ストレスなどの関与も指摘され、飲酒の制限や禁煙のアドバイスなど、眠りを深くするための生活の改善をおすすめます。

それでも治まらない場合や歯の摩耗が進み、すぐに保護したほうがいい場合は、歯ぎしり用のマウスピースをつけることにより、上下の歯がすり減ったり、特定の歯に過大な力がかかりすぎないように保護します。

歯がすり減っている、虫歯はないのに歯がしみるなどの症状があれば当医院にお気軽にご相談ください。

顎関節症

顎関節症

顎の関節が痛い、音が鳴る、開けづらいなど、顎の関節や周囲の筋、組織に異常がある状態です。原因はメカニカルストレスなどが考えられ、左右均等に咬合していないなど、顎に無理な力がかかっていることが多くみられます。

また、無意識に上下の歯を持続的に接触させる癖を「TCH(Tooth Contacting Habit、歯列接触癖)」と呼び、パソコン作業など何かに集中しているときに起こりやすくなります。顎や歯に負担がかかり、顎関節症や歯の痛みなどの原因になるといわれています。

無意識のうちに起こる癖ですから、その癖を自覚して改善することが大切です。そのために有効なのが、メモを貼り、自分に歯を接触していることを気づかせること。

「歯を離す」、「リラックス」などと書いたメモを、パソコンやデスク、テレビ、ドア、冷蔵庫など、目につくところに貼りましょう。そして、メモを目にしたときに上下の歯が接触していたら、鼻から大きく息を吸った後に口から一気に吐き、肩の力を抜きましょう。こうすることで、上下の歯を接触させる癖を減らすことができます。

それでも改善されない場合は、口腔外科へご相談ください。顎関節症の多くは、薬やスプリントと呼ばれるマウスピースのような装置を口の中に装着して治療をします。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

閉塞性無呼吸症候群(OSAS)は、上気道や咽頭周囲の閉塞のため口や鼻での無呼吸となるような場合をいいます。

呼吸再開時に大きないびきをかくのが特徴といわれており、より正確な診断は呼吸器内科などの睡眠時無呼吸外来などで確定されます。オーラルアプライアンスとよばれる口腔内装置を夜間装着し下顎を前方に移動して固定することで症状の改善を図ることができます。

本疾患では鼻マスク式持続陽圧呼吸(NCPAP)が第一選択とされ、軽症から中等症やNCPAP使用が困難である患者さんの場合は確立した治療法のひとつです。

本装置は医師による閉塞性睡眠時無呼吸症の診断と依頼(紹介状)があればオーラルアプライアンスは保険適用となります。

ドライマウス

ドライマウスとは、唾液の量が減少したりすることによって起こるお口の中の乾燥感です。しかし、原因や症状は多種多様なので、あなたの病気をドライマウスと診断することは簡単ではありません。

まず、問診・触診のほか、口腔内診査や唾液量検査などを用いて複合する病因を特定していきます。次に糖尿病や更年期障害、薬の副作用など、複数の原因に対してさまざまな治療法を組み合わせ、その要素をひとつずつ取り除いていくことになります。

歯科での実際の治療には、人工唾液や保湿ジェルなどを用いる対症療法、唾液分泌促進剤による薬物療法、筋機能療法などがあります。

しかし、ドライマウスは全身疾患のひとつの症状として口腔に現れることが多く、歯科と医科の連携が非常に重要です。ドライアイ(乾燥性角結膜炎)を併発しているなら眼科医と、更年期障害なら婦人科医と連携して患者さんを診ていきます。高血圧症に用いられる降圧剤はよく口の中が乾きますが、この治療薬を服用している場合は循環器内科と連携し、薬剤の変更や減量で対処していきます。

また、シェーグレン症候群であると診断されれば、膠原病を専門とする内科医の協力を得ることになります。

私が患者さんにドライマウスのお話をする場合には“水分が減った人”と“唾液が作れなくなった人”がいると説明しています。前者は唾液を作る能力は正常であるのに体の水分が 減ってしまったため口が渇く人です。糖尿病の方、口呼吸をしている方などにみられます。

後者は唾液を作る能力が低下してしまった場合で、安定剤や血圧を下げる薬を飲んでいる方、最近話題のシェーグレン症候群の方になどに多くみられます。また、ドライマウスは、原因を問わず中年以降の女性に多くみられるという特徴があります。

このように一概にドライマウスといっても原因がいくつもあり、原因によって治療法が異なります。よく検査をすることが大切です。

しかし、ドライマウスはまだよくわかっていないところの多い病気で、専門家も少ないのが現状です。そのため、自分の病気がドライマウスだと判るまで、何年も悩み続けていた方もいます。「年のせいだ」とか「気のせいだ」、中には「頭が変になったんではないか」といわれ、悩んでいた方もいました。

舌が痛い、ざらざらする、乾いたものが食べられない、味がよく分からなくなった、いくら調整しても入れ歯が合わないなどの症状があればドライマウスを疑ってみてください。同時に口の乾きを覚え、生活の不便さえも感じるようになったらお近くの歯科医にご相談ください。

歯根端切除

むし歯や外傷で歯の中の根管が感染し、歯根の先に病巣ができて歯茎が腫れたり、痛みがある場合、根管治療(根管内を清掃して消毒薬を入れる)を行うことで治癒します。しかし根管治療を続けても治らない場合や根管治療ができない場合、歯を温存するための処置として外科的に歯根の先端と周囲を取り除く治療が歯根端切除です。

歯根端切除はすべての歯科医院で行われる治療方法ではなく、口腔外科の領域です。当医院は口腔外科として歯根端切除を適切に行っております。

インプラント

KISSYSTEM ガイドサージェリーによる手術プランニングイメージ

インプラントというのは、歯を失った部位のアゴ骨に植立する人工歯根をつける歯科治療方法のこと。顎骨に人工歯根を植えることにより、自分の歯のように強い力でものを噛むことができるようになり、自分の歯と同じ感覚を取り戻すことができます。

ただ、インプラントは誰でもできるわけではなく、インプラントを適応できるかどうかは、歯やあごの状態をはじめ、全身疾患の有無などによって判断されます。まずは口腔外科でご相談を! また、現在のところインプラントを使った治療は健康保険の適用外で自費診療となります。
>>詳しくはこちら

口や顎のけが

交通事故、作業事故、スポーツなどで、口唇を切った、歯が折れた、あるいは歯の脱臼などの場合、縫合したり、ぐらぐらした歯を固定したり、適切な治療をするのは口腔外科の役割です。また、骨折の治療というと整形外科を思い浮かべがちですが、顎の骨の骨折は口腔外科で治療を行います。

重症の歯周病

歯周病の基本的な治療は、歯周病の原因である細菌を取り除くプラークコントロールや歯石除去です。こうした治療は一般の歯科医院でもできますが、進行した歯周病の場合、歯石が歯根の奥のほうまで付着。通常の歯石除去では取り除くことができず、口腔外科での手術が必要になります。

口内炎について

先日から報道で舌がんの話題が多く取り上げられています。口腔がんは全がん患者の2%の頻度しかなく、まわりに罹患される方が少ないため他臓器のがんにくらべ情報がすくないのが現状です。口の中は自分で鏡をみて見つかりやすい場所にもかかわらずなおるだろうと思い放置されることで病状が悪化してから治療される方が多いのが現状です。時々口の中をセルフチェックすることは必要ですが、毎日口の中を見て触って心配しすぎるのも精神的には苦しいと思います。ご心配なようでしたらいつでも遠慮なくご相談下さい。

一応の目安として、「できもの・口内炎」は経過が2週間程度つづくようであれば医師・歯科医師に相談いただくことをお勧めいたします。単純な口内炎ですと多くは1~2週間で患部は一旦治癒することが多いためです。治らない場合は主に以下を疑います。

歯が原因の炎症
難治性口内炎など口腔粘膜疾患
褥瘡(義歯や歯並びなどによるもの)
腫瘍

これらは軟膏の塗布では治りません。当院ではレーザー照射(病変の蒸散)による口内炎の治療はおこないません。より正確な診断や治療を受けていただくために、細胞診・生検・切除手術等が可能な医療機関を、紹介状持参のうえ受診頂くよう勧めております。受診時にすでに説明のつかない病変の経過がある程度たっている場合、患者さんと相談の上、耳鼻科や口腔外科を紹介させていただくことがございます。