予防歯科・歯を削らない、痛くない治療 さくま歯科医院 千葉船橋 下総中山の歯医者|下総中山駅徒歩2分

外出自粛期間中のお子様(お孫様)の歯の健康を守るために

新型コロナウイルス感染拡大のため学校が休校になり、外出自粛要請が出されています。自宅で長期間過ごすことが多くなるために、発達中の子供のからだに悪影響があると思われます。テレビゲーム、インターネットの視聴に費やす時間が多くなってきており、一方、運動する時間が減少しているかたも多いのではないでしょうか。

下図のように生活のリズムが乱れると食生活が変化し、食事回数が増加することで、むし歯や歯周炎が増えていくことが懸念されます。新学期が始まると歯科検診が行われるころですが、今はその機会がないため、ご家庭で口腔ケアを行って食生活を見直す必要があります。

学校や幼稚園・保育園からも健康管理について各家庭で注意されるよう何等かの指示はあると思いますが、当院からもお子様のお口の中の確認をご家庭でお願いしたく、見直すべき生活の事項を整理しました。大人の皆様にも当てはまることが多いのでご活用いただければ幸いです。

食生活を見直そう

1. 十分な睡眠を取るようにしましょう。(-o-)zzz

睡眠は規則正しく十分にとるようにしましょう。大人と一緒の生活に子供が慣れてしまうと寝る時刻が遅くなりがちです。睡眠不足で免疫が低下し、感染のリスクが高まります。寝る時間が不規則ですと翌日の食生活にも影響します。

2. 栄養バランスが取れた食事を心がけましょう。o(^o^)o

インスタント食品は塩分・糖質・脂質が多く、必要な栄養素が不足しがちです。そこで、何を食べたかを書いてみると栄養の偏りや食べた量もわかり、肥満防止につながります。

運動量が低下しているようでしたら普段の食事の量より多くならないよう少し加減が必要です。食べたものを書き出すための表を添付しましたのでご利用ください。

体重も決まったタイミングで毎日測定し、急に増えていないかをときどき確認しましょう。成長に応じて体重増加する程度の変化は問題ないです。「食事管理アプリ」、「レコーディングダイエット」と検索するとスマホで管理できるアプリが見つかります。

3. おやつは規則正しく適切にとるようにしましょう。(^o^)o(^o^)o

おやつの量は大人が決めてあげるようにしてください。祖父母にお子様を預ける日はおやつの量や種類をよく相談しておくとよいでしょう。預けて、さらにおやつの内容までのお願いがしづらいときは、歯医者から指導されたと説明し、理解してもらうことをお勧めします。

虫歯は歯磨きだけでは防止できません。食事回数、砂糖の摂取、唾液の質もむし歯発生に関与します。できるだけ3歳まではおやつは甘くないものをあたえてください。甘くないおやつは色々あります。野菜や、食パン・おにぎり、無糖のヨーグルト、果物もおすすめです。

おやつの目安は1日1回から2回まで、エネルギー量は1日当たり1~2歳で100~150kcal 3~5歳で200kcal程度です。(文献により異なります)水分は水やお茶で与えましょう。牛乳を水分替わりに頻繁に飲むと食事に影響します。

ヨーグルト1個 100g 50~70kcal 牛乳 100ml 67kcal あんぱん1個 35g 100kcal
イチゴ M 5個 63g 21kcal スポーツドリンク 100ml 19~25kcal クッキー1枚 9g 直径5㎝ 約50kcal
バナナ1本 100g 86kcal オレンジジュース 100% 100ml 42kcal せんべい1枚 22g 84kcal

飴、クッキーなど歯に長く残りやすいものは避け、むし歯の原因菌にとって栄養源になる砂糖を多く含まないおやつを選んでください。

——砂糖は「普段は控えめ、時々どっさり」がおすすめです—–

甘いものは、正月、クリスマス、誕生日、幼稚園の行事、来客、家族で外出、頑張った日、お祝いの日に存分に楽しむように、「特別なもの」と位置付けて与えることをおすすめしています。砂糖を多く含んだものは、たまに食べるならむし歯の発生にはつながらないものですが、砂糖は料理用以外、毎日必須の食品ではありません。買い物がしづらい時期ですが、お菓子を多く買置きをしないような工夫が必要です

4. 1日最低2回の歯磨きを行いましょう。(;^o^;)/

最低でも小学校低学年まで(お子様によっては高学年まで)は、寝る前の仕上げ磨きは必要です。永久歯がはえたてのころは虫歯になりやすい状態です。さらに、そのころは歯ブラシが全面に上手に当たらないので磨けているかを大人が確認しましょう。

(虫歯にならない歯磨きのポイント4つ)

4-1.歯みがきの時間

自分で磨ける子なら1日2回以上(できれば3回)、1回3分、一日合計10分以上磨きましょう。砂時計が終わるまで、次のCMが入るまでTVを見ながら磨くなど、飽きさせない工夫も必要です。朝が忙しく磨けなかったときは、夜に長めに磨いて時間を確保しましょう。仕上げ磨きの時間はお子様の我慢強さによりますが、可能なら1日1~2回、乳児はササッと、幼児は2~3分とすすめています。

4-2.磨く順序を決めておく

歯ブラシがきちんと歯の表面に当たっているかが大切です。磨く順番を決めておくと磨き残しを防ぎやすくなります。

歯ブラシの磨く順序

4-3 たまには歯を染め出して磨き残しを確認しよう

歯みがき後の歯垢が落ちているかを確認するには、歯垢染色液をご家庭で月一回は使用することをお勧めします。歯垢染色液は通販でも売っています。エプロンや古いタオル等用意し首の周りにつけてください。通販や一部ドラッグストア等で入手可能なものを下記に示しました。

こどもハミガキ上手 イチゴ風味がOKなら使えます。若干他製品より染まりが薄い方がいますが、流しに着いた色は比較的落としやすいです。
プロスペック歯垢染色液 よく染まり磨き残しはわかりやすい。流しをよく洗う必要があります。
プラークサーチタブレット 新しく発生した歯垢は赤く、長時間付着している歯垢は青く染まり、2色に染まるので、特に注意して磨くべき場所がわかりやすい。

翌日まで口唇の染色が残ることがありますが、そのうちに落ちます。歯ブラシも染まりますがそのまま数回使っていると色が薄くなりますので捨てなくても構いません。

4-4 フロスのすすめ

3歳以降は乳歯がはえそろいます。この時期より、一番後ろと後ろから2番目との間の歯垢が落ちにくいので虫歯になりやすくなります。しかもむし歯があっても隠れてほとんど見えません。フロス(ハンドル付でもOK)を日々の仕上げ磨きのさいごに短時間で使用することをお勧めします。

5. からだを動かしましょう。ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

学校では体育の時間があり、昼休みや放課後には遊んだりして自然と運動していた時間が、今は意識しないと作れません。本来なら学校で外出しているはずの時間をいつも意識してもらうことが大切です。運動すると、本来成長に必要な筋肉や心肺機能を高められます。友達と遊ばないでどうやって運動したらよいか、お子様と相談しましょう。お家用の時間割表を作るお子様もいるようです。体を動かすことは規則正しい食事につながり、虫歯予防にも間接的に貢献します。ネット依存症にならないように、ゲームやスマホの利用時間をご家庭で決まりを作っておくとよいでしょう。

もしも、お子様のお口の中で心配な状況があっても、この時期に受診すべきかを感染リスクを心配して迷われるのではないかと思います。かかりつけの先生に電話で受診すべきかを相談いただいて、要受診とのことでしたら、各自ご判断のうえ、比較的込み合っていない時間帯や曜日を選んでいただくなど工夫されることをお勧めいたします。

1日のあなたの食生活を書いてみましょう

食べたもの飲んだものを思い出して書いてみましょう。2日分普段の食事内容でよいです。

1日歯磨き時間の合計を数えましょう。朝食前の体重を測りましょう。前の日から何時間寝たか数えましょう。水・お茶以外の口に入れたものはすべて書いてみましょう。書き出したら、甘い食べものや飲みもの(砂糖、果物、ジュースなど)に丸を付けてみましょう。

1日のあなたの食生活チェック表 チェック表のダウンロード

チェック
  • 〇体重がはかるたびに増えていませんか?
  • 〇お菓子やジュースは一日何回とりましたか?
  • 〇学校・幼稚園・保育園がある普段の日を思い出して比べてみると、あなたの最近の食生活に何か変化はありますか?
  • 〇(何か変化があった方へ)今後どんなことに気をつけたらよいでしょうか。

その他、歯について疑問点、お困りのことございましたら何なりとスタッフまでお問い合わせください。

下総中山 さくま歯科医院
院長 佐久間 健太郎